暦の上ではまもなく夏至。初夏から本格的な夏への気配を感じる今日この頃です。
関東地方も梅雨の真っ只中ですが、ふと自然豊かな場所に目を向けると、夜にはかすかな蛍の光が楽しめる季節を迎えています。
今回のトピックスでは、これからの蒸し暑い季節の食卓に、目から美しい涼を運んでくれる「レリーフホタル」シリーズの製造工程をご紹介します。
闇夜にぽっと灯る蛍のような、どこか優しくひかえめな光。その情緒に例えた伝統的な「ほたる手」という技法が、職人の手仕事によって器に表現されています。
ひとつの器がさまざまな工程を経て形づくられる背景を、ぜひご覧ください。
まずは成形。切り出した粘土を石膏型に入れ、金属製のコテを使って形を作ります。
「レリーフホタル」の繊細な線の浮き彫り模様は、石膏型にあらかじめ仕込まれています。
成形を終え、石膏型から外したばかりのデリケートな生地。
急激な乾燥を防ぐため、次の工程まで湿度を保って養生させます。
繊細な透かし模様は、実は最初から穴があいているわけではありません。
生地が柔らかいうちに手作業で一つひとつ、小さな穴を丁寧にあけていきます。
器の使い心地を大きく左右する縁の仕上げ。
カンナや水を含ませたスポンジを使い、なめらかな口当たりになるよう整えます。
生地をよく乾燥させた後、約900℃で素焼をします。
素地の穴に釉薬をつめていく重要な工程。
過不足なく均一に詰めるには熟練の感覚が必要です。
パット印刷機を使い、
ムラがあると魅力が半減してしまうため、「施釉」も一つひとつ丁寧に。
ひとつずつハマ(歪み防止の台座)に載せ、約1300℃の本窯で焼き上げます。
検品と縁の研磨を経て出荷されます。
いくつもの手仕事を経て完成する「レリーフホタル」。
白磁のなかに浮かぶほのかな光が、食卓をやわらかく彩ります。
量産品でありながら、職人の確かな技術と、現代の食卓に調和するデザイン。その要素が美しく重なりあって、白山陶器の「ほたる手」の器は生まれます。
いつものアイスコーヒーやお茶を注ぐだけで、光を宿す透かし模様が、休憩をすこし特別な時間に変えてくれる。職人技とデザインが心地よくマッチした上質な器の魅力を、ぜひ日々の食卓で感じてください。
白山陶器の各ショールームでは、実際に淡く光を通す美しい表情や、軽やかな持ち心地をお手にとってご覧いただけます。
雨宿りがてら、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
みなさまのご来店を、心よりお待ちしております。
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